BORA ONE 35 チューブレス化の手引き
明日のもてぎエンデューロに備えてレストの電車通勤。
朝からやってしまった。
上下でスーツの色と柄が微妙に違う。
こんな日に限って来客があるんだなぁ。エアロワンピースならこんな事態に発展することはなかった!
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昨日はもてぎエンデューロに向けてチューブレスタイヤを交換したので手順をご紹介。
1.タイヤをホイールから外す
クリンチャータイヤと同じように、タイヤレバーを使ってホイールからタイヤを外していく。一度嵌めたIRCのRBCCのビードは非常に柔らかく、手でも外せそうなほどだった。
ちなみにタイヤレバーはビードを傷つけて空気が漏れる箇所を作らないように専用の物があるので、それを使っている。
2.リムに潤滑液を塗る
空気を入れた際にビードがリムを伝って動くので、動きやすくするために潤滑液として石鹸水をリムに塗る。
石鹸水は台所用の中性洗剤を水で薄めたものだが、割合としては洗剤7:水3くらいで結構濃いめに作っている。
乾いてしまうと潤滑液の意味がないので濃い方が乾きにくいのではないかと思ってのこと。
ビードワックスなる製品に出会ってから、ビード上げの苦難から完全に解放された。このワックスをタイヤのビードとリムに塗り、滑りを良くした状態で空気を入れてビードをリムに押し付けるのだが、ワックスなので乾燥することもなく、石鹸水のように床が汚れることもない。
まさに神器。
マルニ工業 タイヤビード部用潤滑剤 ビートワックス40g B.PW-109
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ちなみにリムはこんな感じで、全面に空気漏れを防ぐリムテープを貼っている。
この21mm幅がBORAの17Cリムにジャストフィットする。1本でホイール4周分だが、ホイール1本あたり2周分巻く必要があるので失敗したら追加で発注しなくてはならない。
3.タイヤを嵌める
バルブホールにバルブを嵌め、タイヤをホイールに嵌めていく。
ちなみにバルブはこれを使っている。BORA35ならエクステンション無しで使うことができる。リムとバルブの間を塞ぐゴムもしっかりしているため、バルブがリムを通り抜けてしまう心配もない。
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ホイールを嵌める時はバルブの反対から嵌めていく。
ビードをリムの真ん中に落とすことで余裕を持たせながら嵌めていくので、バルブのところから嵌めてしまうとバルブが邪魔でビードを落とせないからだ。
片側が嵌まったらもう片側も同様にビードの反対側から嵌めていく。上にも書いたがビードをリムの真ん中に落とすことで、ビードに余裕が生まれ、手でも嵌められるようになる。
4.空気を入れてビードを上げる
空気を入れる前に、シーラントを注入している。BORAはチューブレス設計ではないため空気が漏れやすい。IRCのRBCCはシーラント無しでも大丈夫だが念のために注入している。
このようにバルブコアを外して注入する。
また、空気を入れる前に、ビードをホイールの中央に落とす必要がある。空気が漏れないようにするためらしい。
これらの工程を終えてやっと空気を入れるのだが、ここからが最難関。
「ビードが上がらない」というフレーズを耳にしたことがあるかもしれないが、実際に直面するとどこに問題があるか分からず途方に暮れてしまう。
ポイントとしては、
①高圧の空気を一気に注入すること。
②リムの潤滑液が乾いてないこと。
③バルブ周りの空気漏れをチェックすること。
この3つをチェックしてもビードが上がらなかったら・・・最悪リムテープを貼り直すことも覚悟してほしい。
高圧の空気に関しては、専用の空気入れやコンプレッサーを使うか、Co2ボンベを使う方法がある。
私はこのCo2ボンベを使っているのだが、空気を入れる前にコツがある。冷えると圧力が弱くなるのでなるべく温めることと、バルブを一気にひねることだ。
バルブを優しくひねっていると高圧の空気が入らずにビードが上がらなくて、ボンベ1本無駄にしてしまう。
結局、チューブレス対応のフロアポンプを購入した。これはエアタンクに圧縮した空気を一気にタイヤへ送り込むことでビードを上げる。前述のビードワックスと組み合わせれば、100発100中でビードを上げられる。
ビードが上がるとタイヤが勢いよく膨らみ、リムにバチンバチンとビードが嵌まる音がする。
完成図はこちら。
シーラントが漏れて汚れているので、BORAは完全チューブレスではないのだろう。
ビードをリムに押し付けて固定するため、8気圧程度入れて一晩寝かせる。また、Co2は空気抜けが早いので次の日には空気が結構抜けてしまうので、抜けた分は注入してほしい。
前輪1本、後輪2本とタイヤ交換を行ったが、手順を間違えず、コツを掴めば2回目以降はそれほど苦労せずに扱えるというのが実感。
チューブレス、おすすめです。
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