グロータック GT-Roller m1.1を使わせてもらった感想
金曜日のもてぎエンデューロで、出走前にGT-Roller m1.1を使ってウォーミングアップを行った。
なんとこのGT-Roller m1.1は2018年の新製品である。
20分程度しか使っていないのでインプレッションと言えるほどではないが、簡単な感想を書いていきたい。
レースの詳細等は以下の記事から。
今回使用したシチュエーションはレース前のウォーミングアップ。気温は10度くらいの外でアスファルトの上に設置して使用した。
私は家で、ダイレクトドライブ方式の固定ローラーを使っているので、それと比較した感想となっている。
家で使っているローラーはこれ。
設置・持ち運び
GT-Roller m1.1は折りたたんで持ち運ぶことが可能なので、使用する前に組み立てる必要がある。組み立てるといっても、折りたたまれているパーツを伸ばして、フロントフォークを乗せる棒を本体に差し込むだけなので非常に簡単。力もコツも特に必要なかったので誰でも組み立てられるはず。
最初は傾いている感じがしたが、脚の下に調整ねじがついているので、それを回すことで微調整できるのはありがたかった。家のローラーは地面が平行でも傾いているように感じるのだが、それを調整できる術がそもそも存在しないので、その点GT-Roller m1.1はかゆいところに手が届く仕様。
ちなみに設置には5mmの六角レンチが必要なので忘れずに。
全体はこんな感じ。前輪を外してT字の棒にはめて後輪をローラーの上に乗せて使うタイプの半(?)固定ローラー。
ちなみに折りたたんだ状態は以下の動画で確認してほしい。
重量は7kgで、肩掛けで持つとたしかに重さは感じるものの、コンパクトなのでバランスが良く、持ったまま自転車に乗ってもふらつくことはなかった。
負荷について
GT-Roller m1.1の負荷は0~3の4段階で調整できる。
無負荷だと回り切ってしまうが、1だとアウタートップで300wほどの負荷までいける。2と3は回し切っていないので不明。300w以上出しても余裕で使えそうだが、ウォーミングアップで使う分にはそこまでパワーを上げないので必要十分だった。
ただ、負荷2と3はなかなか重く、ローラーの回転に慣性が働きにくかったためか、ギッタンバッコンとしたペダリングになってしまった。実走はスピードが乗ると勝手にホイールが回るので、それにタイミングを合わせて踏んで維持するイメージなのだが、そのイメージでペダリングするのが難しかった。
負荷1だと実走に近い感覚でペダリングできるうえに、300wほどまで許容範囲があるので、ウォーミングアップや普段のSSTトレーニングで使うにはちょうど良いのではないだろうか。
安定性について
T字型の棒にフロントフォークをかけ、タイヤ10本分くらいの横幅しかないローラーに後輪を乗せるため、乗る前は正直なところ、不安があった。
しかし乗ってみると、車体が倒れてしまうような不安は全くない。
むしろハンドルを左右に振れる遊びがあるため、上半身を使ってペダリングができる。ダイレクトドライブのローラーは、バイクに遊びがないほど固められているので、ただパワーを出すだけだが、GT-Roller m1.1ならフォームも含めて実走と近い感覚で練習できそうだった。
騒音・振動について
外で、低いパワーで使ったのみなので評価は難しいが、ローラーが小さいからか、グォングォンとかウィンウィンと回るような音は聞こえず。ただこれは室内で試してみたい。
感想
GT-Roller m1.1はダイレクトドライブと比較して、実走感が高く、持ち運びもできるというところがメリットに感じられた。
昨年は冬場にダイレクトドライブのローラーでパワトレに取り組んだが、ローラーで出せたパワーを実走で出せるようになるまでには、相応に実走を重ねる必要があった。その点、GT-Roller m1.1が実走に近いフォームでトレーニングができるのは、実走とのギャップが少なくて効率的だろう。
また、特にもてぎエンデューロではウォーミングアップの重要性を実感したこともあり、今後のレースでは欠かさないようにしたいと考えている。そんな中で、家にあるダイレクトドライブは11kgもあり、駐車場と待機場所が離れているレース場もあることを考えたら持ち運ぶのは現実的ではない。これはチームで一つあるとありがたいなぁ・・・(他力本願)。